CASUAL

一般呉服(カジュアル)

TYPES OF KIMONO

カジュアル(洒落)着物の種類
と着用シーンについて

実際にカジュアルな機会で着物を着る時に、適した種類をご紹介します。

一般呉服(カジュアル)
小紋

小紋(こもん)

小紋は繰り返し模様の型染めの着物です。

小紋はお洒落用の普段着としての着用を基本にしつつ、小紋の種類や合わせる帯によっては、少しフォーマルなシーンでも楽しむことが出来ます。

お友達とのお買い物やお食事はもちろん、同窓会のような少しだけフォーマルにしたい場面にもふさわしい着物として重宝します。

御召(おめし)

御召は御召縮緬(おめしちりめん)を略して呼ばれる、絹織物の着物です。

御召は着用機会が幅広く着られます。縞模様や絣模様のカジュアルな御召は食事や観劇。

シンプルな無地のものであればフォーマルな機会にも着用することができます。

御召
紬

紬(つむぎ)

紬は織の着物の代表格で、全国各地で生産されている着物です。

とくに代表的な紬として、日本三大紬と称される、大島・結城・塩沢があり、各地域によって特色が異なります。

さまざまな色に染めた糸を組み合わせ、縞や格子、草花など複雑な模様を織り上げて作られています。

紬は外出着にぴったりな着物で、普段着で行くような和カフェ、お祭り、美術館、クラシックコンサート、街を散策するときなど日常着として着られます。

橋本絞店

ORIGINAL KIMONO

橋本絞店オリジナルきもの

『太田の絞り』について

太田の絞り

「太田の絞り』は群馬県太田市の橋本絞店が作っております。
平成9年(1997年)に県より『ふるさと伝統工芸品』に指定された時に名付けられました。

群馬県は世界遺産に指定された旧冨岡製糸場にも象徴されるように、今でも日本一の養蚕県で、昔から染織の盛んな地域です。

群馬県民の誰もが知る地元の上毛カルタでは『鶴舞う形の群馬県』と謳われ、鶴が羽根を広げて右下に向かって羽ばたいている姿に見えるのですが、
太田市はその首の辺りに位置し、北は桐生や栃木県足利市、西に銘仙で有名な伊勢崎市、東側が紬の館林、
そして、南側は利根川を挟んで藍染めの一大産地だった埼玉県熊谷市に位置する街で、
現在は「SUBARU」の乗用車生産拠点となっております。

この地域を東毛地域と言いますが、隣の「東の織都」と謳われた桐生が織物で隆盛を誇った明治時代半ばに
愛知県の有松鳴海産地から絞りの技術が伝わりました。

一時は石を投げれば絞り屋に当たると言われるほど業者数もあり、昭和40年代までは地元に絞り工業組合もあったほどでしたが、
今では『太田の絞り』を伝えるのは当店だけになってしまいました。

『太田の絞り』を実際に作っているのは、ふるさと伝統工芸士でもある店主の橋本 徹です。
そして、橋本絞店は、『あなたの街のきもの専門店』を標榜した呉服専門店も努めており、メーカーであると同時に、小売店でもあります。

そのきもの専門店としての活動の中で培った全国の産地とのパイプや、染めや織物の沢山の作家さん達との出会いは、橋本絞店のもの作りにも大きく反映されており、例えば、着心地の良さや発色の素晴らしさを追求して、素材としての白生地は最高の品質を使う。

何十とある絞り技法で、『突き出し絞り』を出来るだけ多用したもの作りに努める。今の消費者の皆様が長く愛用くださるように、上品な出来上がりの作風を目指しながらも、新しい技法や他の技術との併用も挑戦的に取り入れたもの作りに努めることに心掛けております。

素材へのこだわり

素材へのこだわり

質の良い糸で織られた生地は、そのまま着心地の良さに繋がります。
しかも、製作工程から見ると、染めの発色の素晴らしさや微妙な色の表現が出来るなどの素晴らしさがあります。

着物専門店として、多くのお客様方に色々な着物をお世話させて戴く中で、素材の生地の大切さ、重要性は、常日頃から痛感しております。
なので、手前共では納得のいく生地しか使いません。

例えば、絹物なら純国産や「寿光」、「伊と幸」の物がほとんどです。
綿や綿麻は、京都の「藤井絞り」から分けて戴く「はごろ木綿」を使っております。この生地の手触り、着心地は抜群で、私の大のお気に入りです。

シンプルで上品なデザイン

私の美意識として、お召しくださる方の人柄や品の良さを忍ばせるキモノの究極は「引き算の美」にあると思っております。
ですので、言葉を選ばすにざっくばらんに申し上げるなら、手絞りと言う手間ひまの掛かる加工で出来るキモノは、それ自体に既に高い価値があると思っております。

そんな思い入れから作る私の作品は、皆様からはあっさりとしたキモノと映ることでしょう。

シンプルで上品なデザイン

作業工程

❶ 型作り

型作り

⁩❷ 型付け

型付け

❸ 絞り

絞り

❹ 手絞り(拡大)

手絞り(拡大)

❺ 染め上がった生地の糸を外す

染め上がった生地の糸を外す染め上がった生地の糸を外す

新たな挑戦

また、同時に、今まで出来なかった技法には絶えず挑戦することを心掛けております。
例えば、従来技法では出せなかった差し色を新たな技法で出すことや、絞りに螺鈿、或いは、金彩加工をミックスするなど、他にも挑戦したいことが山ほどございますので、少しずつチャレンジして参ります。

皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。

シンプルで上品なデザインシンプルで上品なデザイン

新たな技法での差し色の例。

シンプルで上品なデザインシンプルで上品なデザイン

絞りに螺鈿(ラデン)加工を取り入れました。

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