浴衣のマナー完全ガイド!美しく着こなすコツを徹底解説

「せっかく浴衣を着るなら、恥ずかしくないマナーも身につけたい」と思っていませんか。
夏祭りや花火大会、旅館での夕涼みなど、日本の風情あるイベントに欠かせないのが浴衣です。
しかし、何となく着ているだけでは、ちょっとしたマナー違反になっていることも少なくありません。
この記事では、浴衣の基本マナーから男女別の着こなしのコツ、小物の合わせ方までを解説します。
正しい知識を身につけて、周囲から一目置かれる浴衣姿を目指しましょう。
浴衣の着付けやヘアメイクにかかる時間については、こちらの記事で解説しているので、あわせてご覧ください。
◆浴衣の着付けにかかる時間を解説!ヘアセットなどもどうする? |
浴衣とは?着物との違いを解説

浴衣と着物の違いは下記のとおりです。
- 浴衣を着る時期と場面
- 着物との違い
浴衣を着る時期と場面
浴衣とは、もともと湯上がりに着る「湯帷子(ゆかたびら)」が起源となっており、主に夏場に着用する薄手の和装です。現在では夏祭りや花火大会といったイベントはもちろん、旅館や温泉での滞在時にも広く使われています。
カジュアルな装いとして、格式張った場よりも、気軽に出かける場面に適しています。
着物との違い
浴衣と着物は一見するとよく似ていますが、その違いは明確です。まず素材に注目すると、浴衣は綿や麻といった軽くて通気性の良い素材で作られているのに対し、着物は絹やウール、ポリエステルなど幅広い素材で仕立てられます。
着物は一年を通して着ることができますが、浴衣は基本的に夏に限られます。
また、着付けの際に必要となる下着の有無も大きな違いです。
浴衣の場合、簡単な肌着1枚を中に着る程度で済みますが、着物を着る際には長襦袢を重ねて着るのが一般的です。
浴衣を着るときの基本的なマナー

浴衣を着るときの基本的なマナーは下記のとおりです。
- 右前・左前の意味と着方のポイント
- 肌着・足袋・履物などの選び方
- 座り方や立ち振る舞いの注意点
右前・左前の意味と着方のポイント
浴衣を着る際に注意したいのが、襟の合わせ方です。和装には「右前」と「左前」という言葉がありますが、これは左右どちらの襟を上に重ねるかを示しています。
自分から見て右側の襟が内側に入り、左側の襟が上にくる状態、つまり「右前」が基本です。
逆にしてしまうと「死装束」の着せ方と同じになってしまい、縁起が悪いとされているため間違えないよう気をつけましょう。
肌着・足袋・履物などの選び方
浴衣は素肌に直接着るものという印象があるかもしれませんが、実際には汗を吸ってくれる肌着を1枚挟むのが望ましい着方です。通気性の良い綿素材の和装用肌着を選ぶと、快適に過ごせるだけでなく浴衣を汚れから守ることもできます。
足元は素足に下駄を履くスタイルが一般的ですが、フォーマルな場や足元を清潔に保ちたい場合は足袋を合わせるのも良いでしょう。
座り方や立ち振る舞いの注意点
浴衣は洋服と違い、動作のひとつひとつに所作が出やすいものです。座るときには、いきなり腰を落とすのではなく、一度膝をつきながら静かに座ることで、裾が乱れず美しい姿勢を保てます。
椅子に座る際には、両足を揃えて浅めに腰かけ、背筋を伸ばすことがポイントです。
歩くときは大股で歩かず、自然と内股気味に歩幅を小さく保つことで、美しい雰囲気を出すことができます。
女性の浴衣マナーと着こなしのポイント

女性の浴衣マナーと着こなしのポイントは次のとおりです。
- 浴衣に合う髪型を選ぶ
- ナチュラルなのに華やかにメイクする
- 浴衣にぴったりな小物を合わせる
浴衣に合う髪型を選ぶ
女性が浴衣を着るときは、髪型も全体の印象を左右する大切な要素になります。ロングヘアやミディアムヘアの場合は、髪をまとめると浴衣特有の涼しげで上品な雰囲気が引き立ちます。
髪をアップにする際は、編み込みやシニヨン、夜会巻きなど、浴衣の柄や雰囲気に合わせたまとめ方を選ぶとバランスがとりやすくなります。
ナチュラルなのに華やかにメイクする
浴衣を着るときのメイクは、派手すぎず地味すぎず、ナチュラルな中にも華やかさを感じさせる仕上がりが理想的です。肌はツヤ感のあるベースを意識しつつ、ファンデーションは厚塗りにならないよう軽やかに仕上げましょう。
アイメイクは浴衣の色に合わせてブラウン系やピンク系で優しくまとめ、リップはほんのり血色がにじむような自然なカラーが浴衣には合います。
浴衣にぴったりな小物を合わせる
浴衣姿をより魅力的に見せるためには、小物選びも重要です。巾着やかごバッグなどは、見た目の可愛らしさと実用性の両方を兼ね備えており、浴衣との相性も良いです。
素材やデザインがナチュラルなものを選ぶことで、全体のコーディネートに統一感が生まれます。
また、うちわや扇子を携えると、涼しげで夏らしい演出ができるうえ、実際の暑さ対策としても役立ちます。
男性の浴衣マナーと着こなしのポイント

男性の浴衣マナーと着こなしのポイントは次のとおりです。
- 帯はかっこよく見える位置で巻く
- 足元のおしゃれと快適さから下駄と雪駄を選ぶ
- 浴衣姿を引き立てる歩き方や座り方
帯はかっこよく見える位置で巻く
男性の浴衣スタイルにおいて、帯の巻き方や位置は見た目の印象を大きく左右します。一般的に、帯はウエストよりもやや低め、腰骨のあたりでしっかりと巻くのが基本です。
高すぎると幼い印象になり、逆に下すぎるとだらしなく見えてしまうため、バランスの良い位置を意識しましょう。
着崩れを防ぐためにも、帯はきつすぎず緩すぎず、ほどよい締め具合を心がけることが大切です。
自分で着るのが難しい方はレンタルショップなどでレンタル時に着付けしてもらうことをおすすめします。
群馬でおすすめの浴衣レンタルショップは以下の記事で紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。
◆群馬でおすすめの浴衣レンタルショップをご紹介! |
足元のおしゃれと快適さから下駄と雪駄を選ぶ
足元は浴衣姿の完成度を高める重要なポイントです。男性の場合、一般的には下駄や雪駄を合わせることが多く、それぞれに違った雰囲気があります。
下駄は木の台に歯がついており、歩くたびにカラコロと音がするのが特徴です。
一方、雪駄は歯がなく、平らな底面が特徴の履き物で、どちらかというと落ち着いた印象を与えます。
浴衣姿を引き立てる歩き方や座り方
浴衣を着たときは、動き方にも意識を向けましょう。男性の場合、普段の歩き方や座り方をそのままにしてしまうと、浴衣の印象とちぐはぐになってしまうことがあります。
浴衣を着ているときは、やや歩幅を狭めて、姿勢よく歩くことが基本です。
歩く際は、肩を揺らさずに静かに進むようにすると、自然と凛とした雰囲気が生まれます。
浴衣のマナーまとめ

浴衣は、日本の夏を彩る伝統的な装いで、現代でも多くの人に親しまれている和装です。
しかし、どれほど美しい柄やデザインの浴衣を選んでも、着方や所作に気を配らなければ、本来の魅力を十分に引き出すことはできません。
夏の一日をより思い出深いものにしたいなら、ただ浴衣を着るだけでなく、その着こなしや立ち居振る舞いにも気を配ってみましょう。
橋本絞店では、浴衣のレンタルも行っているので、気になる方は以下のページからお気軽にお問い合わせください。
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